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講義のち演習のち詩集三冊

やや疲れ気味でタクシー出勤。食堂で肉とじ蕎麦を食べてから講義。それから演習。無事に終了して帰宅。一ヶ月ほど前に生え出た竹がもう立派に育ち始めています。まさに竹の生命力。夜は詩集を三冊読みました。『定義』(1975年)の後に出た2冊を忘れていたので追加します。したがって『タラマイカ偽書残闕』以後は二つずつ繰り下がって、『世間知ラズ』は(41)となります。以下はツイッタより。

谷川俊太郎15『誰もしらない』(国土社1976)おもに子供のために書かれた童謡の歌詞集だが、これも膨大な谷川詩の一冊。レコード大賞作詞賞に輝いた「月火水木金土日のうた」(服部公一曲、フランク永井歌)はじめ33篇を収録。詩人デビュー後すぐに作詞活動もしていたことを忘れてはならない。

谷川俊太郎16『由利の歌』(すばる書房1977)長新太山口はるみ大橋歩の絵とのコラボ。『旅』に続く詩画集だが両者とも詩が先なので詩画集ならではの谷川詩の独自性は見えてこない。つまり絵がなくても成り立つ。谷川作品独自の詩画集は絵が先で詩が後のものにこそ表れる。受けの天才として。

谷川俊太郎41『世間知ラズ』(思潮社1993)父の死、離婚、結婚と続く還暦前後の日々の瞑想と自省と不安と恍惚のアマルガムの中で、詩への問い、言葉への問いがあらためて奔出し、それらの問いがさらに詩の深みへの探究に誘う。ほぼ発表順(執筆順)の配列は、この時期が詩索そのものだったから。

(引用ここまで)

3枚めの写真は谷川さんの自筆です。2000年、初対面の折に書いていただいたもの。もちろんサインと宛名、日付が左ページに入っています。『世間知ラズ』の後、あまり自分からは詩を書かない時期、いわゆる「沈黙の10年」に入るのですが、その「沈黙」の間にも詩集は7冊出ています(すごいな)。『minimal』(2002年)までの10年間7冊を次に紹介していきます。詩画集、写真詩集、子供の詩などバラエティに富んだ7冊です。

深夜ワインはボルドーの赤。音楽はビル・エヴァンス。安定の定番です。