【映画感想】 007スペクター

Amazonビデオで『007スペクター』を視聴。

とうとう007シリーズ全24作、53年の歴史を完走しました。

同時に、この「スペクター」はダニエル・クレイグ版ボンドの最終作になると言われています。

そう言われれば、あのラストの無理矢理ぶりにも納得するしかありません。

シリーズ23作目の「スカイフォール」の出来が素晴らしかっただけに、この「スペクター」に対する期待は高かったのですが、劇場公開時にはかなり拍子抜けした感じで劇場を後にしたのをよく覚えています。

今回、観返してみても、その点はあまり変わらなかったですかね。

これまで「もしもジェイムズ・ボンドが実在したならば?」と言う観点で描かれていたと思われるダニエル・クレイグ版ボンドだったのですが、ここに来て唐突にエンタメ方向に大きな路線変更がされたのは一体なぜだろうと思わずにはいられません。

もっとも、これが「ボンド映画」ですよ!と言われればその通りで、「カジノ・ロワイヤル」で消えた「ガン・バレル演出」も「スカイフォール」ではエンディングで復活、そして本作では冒頭に戻ってきたのが既に象徴していたのかもしれません。「Q」の秘密兵器も完全復活で、ペンシル型爆弾を「アンティーク」と切って捨てたはずの「Q」に渡された腕時計型爆弾に命を救われるボンド。そういうものだと割り切ればいいのですが、あり得ない窮地を、あり得ない方法で脱するのはやはり興ざめな気分にさせられます。そう、例えば拳銃弾で火を噴き墜落するヘリコプターとか…

同時に、全編にショーン・コネリー時代からの007シリーズへのオマージュには満ちていたし、007恒例の世界の観光地(主に英連邦)巡りも楽しめますし、アクションシーンの出来も良いので観て楽しくはあります。冒頭のメキシコ・シティでのチェイスでも、夜のローマでのカーチェイスでも、テンポ良く展開していくので観てて飽きないですし、ちょいちょい挟まれる笑いもいいスパイスです。

ラストにはちゃんと「JAMES BOND WILL RETURN」の文句もあったので、今度はどんなボンドになるのかと、次回作も期待して待ちたいです!